概要
| 《S級不死 デッドゾーン》 | |
|---|---|
| カードの種類 | 進化クリーチャー |
| 文明 | 闇 |
| レアリティ | SR |
| コスト | 6 |
| パワー | 12000 |
| 種族 | ソニック・コマンド/S級侵略者 |
| 収録弾 | DMR-19 「革命編 第3章 禁断のドキンダムX」、DMBD-10 「アルティメット・クロニクル・デッキ 2019 SSS!! 侵略デッドディザスター」他 |
《S級不死 デッドゾーン》は、闇文明に属するコスト6の進化クリーチャーであり、種族はソニック・コマンドおよびS級侵略者です。初出はDMR-19 「革命編 第3章 禁断のドキンダムX」となります。
A. 旧モデル
B. 新モデル
「視覚的な比較により、新旧モデルの進化が一目でわかる。」
— 開発レポート (図2.1)
本カードは、侵略者を代表する《轟く侵略 レッドゾーン》が、S級侵略である「不死(ゾンビ)」の権能を得て蘇った形態と言えます。種族自体はベース機であるレッドゾーンと同様にソニック・コマンドですが、闇文明化に伴い、侵略の発動条件が「闇のコマンド」へと変化しました。
このカードの登場により、闇文明主体のデッキ、とりわけコントロール型の構築において、強力なフィニッシャーおよび除去手段が確立されました。T・ブレイカーという高い攻撃性能に加え、バトルゾーンへの居座り性能も優秀です。
レッドゾーンが闇の力に染まった姿、そのデザインも非常に魅力的ですね。
元となったバイクのスペックを継承している。それゆえ登場当初から「最強の侵略者」と称されていたな。
能力について
《S級不死 デッドゾーン》は、闇クリーチャー1体を進化元としてバトルゾーンに出すことができます。
S級侵略[不死]
最大の特徴は、固有能力であるS級侵略[不死]です。これは、味方の闇のコマンドが攻撃を行う際、手札のみならず**墓地からでも進化元の上に重ねて出せる**というものです。墓地からの侵略が可能であるため、墓地肥やしを行う戦術とは極めて高いシナジーを形成します。仮に破壊されたとしても、墓地へ送られるだけで再び侵略の機会を伺えるため、粘り強い継戦能力を発揮します。
CIP能力(パワー低下)
このクリーチャーがバトルゾーンに出た時(cip)に発動する能力として、相手クリーチャー1体を選択し、そのターンの間**パワーを9000低下**させます。このマイナス修正は「破壊」ではなく「数値の低下」であるため、破壊耐性を持つ多くのクリーチャーを除去できる点が大きなアドバンテージです。
特筆すべきは、墓地に複数枚の《S級不死 デッドゾーン》が存在する場合、それらを重ねて侵略させることでパワー低下効果を重複発動できる点です。2枚重ねれば合計18000もの低下量となり、広範囲の敵に対処可能となります。
墓地から何度でも蘇る様子は、まさに「不死(ゾンビ)」の名にふさわしい能力と言えますね。
墓地を利用することで除去効果を使い回せる点が最大の脅威だ。破壊しようがバウンスしようが、次のターンには再び侵略を仕掛けてくる。
環境における役割と評価
TCG版でのリリース直後、本カードは【青黒ハンデス超次元】をはじめとするコントロールデッキの切り札として採用されました。その後、革命ファイナル環境へ移行すると、《絶叫の悪魔龍 イーヴィル・ヒート》や《轟音 ザ・ブラックV》といった侵略元として優秀なスピードアタッカーが登場し、【赤黒デッドゾーン】というアーキタイプが確立されました。
【赤黒デッドゾーン】は、《復讐 ブラックサイコ》による手札破壊と、デッドゾーンによる盤面制圧を複合させ、相手のリソースを枯渇させながら攻撃を仕掛ける、コントロール色の強いビートダウンデッキとして評価されています。特に《復讐 ブラックサイコ》との連携による爆発力は凄まじく、《勝利のガイアール・カイザー》などを経由して侵略を連鎖させることで、ハンデスと除去を同時に遂行することが可能でした。
自身のパワー低下能力を攻撃対象に向けることで、素のパワー12000と合算して実質21000までのクリーチャーをバトルで処理できるため、中途半端な大型獣であれば容易に粉砕できる汎用性も備えています。
一方で、コスト踏み倒しメタクリーチャー(例:《異端流し オニカマス》)は侵略ギミックの天敵であり、これらに引っかかる点は弱点と言えます。また、DMBD-10にて《SSS級天災 デッドダムド》が登場すると、あちらはより広範囲のゾーンから侵略でき、封印解除などの器用な動きも可能であるため、一時は採用枠を奪われる形となりました。
しかしながら、墓地からの再侵略能力や、登場時の除去能力の使い勝手の良さから、闇のコマンドを主軸とするデッキ、特に墓地リソースを活用する構築においては、依然として強力な選択肢であり続けています。
【アナカラーデッドゾーン】が、元々は【赤侵略】に対抗するために考案されたという経緯は、歴史的にも興味深いですね。手札だけでなく墓地からも侵略できるため、除去やバウンスを受けても対処が困難なカードということですね。
その後、墓地から侵略元を再利用できる【赤黒デッドゾーン】が、コントロールとハンデスを両立するTier2デッキとして機能したわけだ。有効打となるのはマナ送りや山札送り程度に限られる。破壊しても墓地に戻るだけというのが、相手にとっては極めて厄介な性質だ。
うっす
おお